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- ゲームの台詞収録はワード数(台詞数)が数千に及ぶ事もありますので、
抜き録りで行われる事がほとんどです。(抜き録り:声優さん個別での収録)
- このページでは「走れメロス」の冒頭をサンプルに、抜き録りの流れをご紹介いたします。
- ナレーションやボイスサンプルもほぼ同じ流れになります。
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ご用意いただくもの
- A4(横)に縦書き文章が一般的です。横書き文章は役者さんが読み辛い事もありますので縦書きをお勧めいたします。
- エンジニア用に一部ご用意下さい。ただし、次項で紹介する「抜き台本」をいただければ不要です。
- 以下、「走れメロス」の台本サンプルです。
- 台詞のチェック用に作られる、キャラごとの台詞一覧表です。
- 台本をの内容的には追えないのですが、確実に台詞を追えますのでエンジニア用台本に最適です。
また、チェック専任の方がいらっしゃる場合に作成されると思います。収録後の編集作業時にも大変役立ちます。
- 役者ごとの出場場面を書いた一覧表です。
ゲームの場合、キャラごとの出場シーンとワード数の表で作成されることが多いです。
- 収録漏れの防止、収録時のペース配分等いろいろな面で役立ちますので作成されることをお勧めいたします。
- 抜き台本と同様、ナレーションやボイスサンプル収録で使われることは少ないです。
- 舞台設定やキャラクターの資料
- 難しい言葉の読み仮名表
- 固有名詞のイントネーション表、等々…
- 複数ライター様で台本を書かれている場合、キャラごとの一人称や別キャラの呼び方を表にまとめておくと便利です。
例えば、最初のシーンではキャラAが主人公を「○○さん」と呼んでいたのに、後のシーンでは「○○君」になっていた、
というミスを防ぐことができます。
収録の流れ
収録方法は様々ですが、ここでは当スタジオにおける標準的な流れをご紹介いたします。
台本読み
- 収録日までに役者さんに台本を読み込んでもらいます。十分な期間を設けましょう。
- スタジオのエンジニア用台本は収録当日にご持参いただければ結構です。
打合せ
- 台本の不明な点を解消したり、収録の流れを決めたりしておきます。
キャラ合わせ
- 実際に台詞を読んでいただき、演技の方向性を確定します。同時にレベル調整も行います。
収録
- 通常は最初のシーンから順番に収録していきます。エンジニアは収録中レベル・ノイズ・テイクチェックを
行いますのでディレクションにはノータッチですが、イントネーション等、判る範囲で意見を出させていただきます。
納品
- 収録終了後、CD-R等に焼いて納品いたします。音量・音圧調整をしますので少々お時間をいただきます。
- もしくは、24時間以内に音質調整済みのデータをスタジオのサーバにアップし、メールにてURLをお送りいたします。
ゲームの台詞収録のように収録量が多い場合は後日の納品をお願いしております。
ご注意
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- 立ち会われる方が複数いらっしゃる場合、事前に現場を仕切る方を一人決めておく事をお勧めします。
- ディレクターさんが仕切り、ライターさんが内容のフォローをする、という形が多いです。
- 当日台本がある場合は、事前の連絡を忘れないようにしましょう。トラブルの原因になります。
- 収録漏れには十分にご注意下さい。
- エンジニアもできる限りチェックしますが、機材の操作がある為どうしてもチェックできない部分が生じます。
- 有料ではございますが、当スタジオでも台本作成を承っております。お気軽にご相談ください。